福利厚生の種類一覧|法定・法定外の全体地図と中小企業の選び方

机の上のノートやカレンダーの写真に「福利厚生の種類一覧」の見出しを重ねたアイキャッチ

「福利厚生を整えたいが、そもそも何があるのか全体像が分からない」。制度づくりの最初のつまずきは、たいていここです。

福利厚生は、大きく「法定福利」と「法定外福利」の2つに分かれます。この地図が頭に入ると、自社に足りないもの・次に足すべきものが見えてきます。

私たちは岐阜県羽島市の米農家「丸恵商会」です。お米の福利厚生「コメフク」を提供する立場から、福利厚生の種類の全体像を、中小企業の費用感つきで整理しました。

目次

福利厚生は2種類:法定福利と法定外福利

まず、いちばん大きな分類から押さえましょう。

法定福利(法律で義務付け)と法定外福利(会社が自由に設計)の違いを示した比較図

法定福利:法律で義務付けられているもの

法定福利は、加入や保険料負担が法令で義務付けられている制度です。いわゆる社会保険・労働保険で、次の6つが該当します。

  • 健康保険
  • 介護保険
  • 厚生年金保険
  • 雇用保険
  • 労災保険(保険料は全額会社負担)
  • 子ども・子育て拠出金

これらは「やる・やらない」を会社が選ぶものではありません。福利厚生の土台として、加入要件を満たす社員について適切に手続きされていることが大前提です。

法定外福利:会社が自由に設計するもの

一方、法定外福利は会社が任意で用意する制度です。世間で「福利厚生が充実している」と言われるのは、こちらの話。何をどこまでやるかは会社の設計次第で、自社らしさを出せる領域です。

法定外福利の種類一覧【8カテゴリ】

法定外福利は、厚生労働省の就労条件総合調査の費目分類をベースにすると、次の8カテゴリで整理できます。

スクロールできます
カテゴリ制度の例中小企業での費用感
住宅家賃補助、住宅手当、社宅1人月5,000円〜2万円程度と重め
食事食事補助、置き社食、お米などの購入補助1人月1,000〜7,500円程度から設計可
健康・医療健診オプション補助、予防接種補助1人年数千円程度
休暇誕生日休暇、リフレッシュ休暇直接費用は小さい
慶弔・災害慶弔金、見舞金発生時のみ
文化・体育・レク社員旅行、部活動補助、レジャー優待内容により幅大
財産形成財形貯蓄、企業型DC制度設計・手数料が必要
自己啓発資格取得支援、書籍購入補助利用者のみ発生

※費用感は一般的な目安です。制度の設計内容やサービスによって大きく変わります。

同調査(常用労働者30人以上の民営企業対象)では、法定外福利費の平均は1人1か月あたり4,882円。内訳は住居関連2,509円、医療保健729円、食事493円などとなっています。住居が約半分を占めるのが、世の中の平均像です。

中小企業はどこから始める?データで見る現実解

8カテゴリすべてを揃える必要はありません。平均月5,000円弱という予算感で、効果の大きいところから始めるのが現実的です。

住宅補助は喜ばれる一方で1人あたりの金額が重く、固定費化しやすい制度です。中小企業の始めの一歩としては、次の2つが選ばれやすい領域です。

  • 食の支援: 全従業員に公平に届き、月数千円から設計できます。食事補助の非課税上限も2026年4月に月7,500円へ引き上げられ、国の後押しがあります
  • 休暇の充実: 誕生日休暇などは直接費用を抑えて「大事にされている実感」を届けられます

従業員に人気の制度と現実のバランスは人気ランキングの記事で、同規模の会社の実例は事例まとめの記事で詳しく解説しています。

種類選びの3ステップ

種類の地図が頭に入ったら、あとは選ぶだけです。おすすめの進め方は3ステップ。

  1. 土台の確認: 法定福利の手続きが適切かをまず確認します(不安があれば社会保険労務士へ)
  2. 社員に聞く: 8カテゴリを見せて「あったら嬉しいもの」をアンケートで聞きます。人気と自社ニーズのずれを防げます
  3. 1つ選んで小さく始める: 全員が使えて手間の小さい制度を1つだけ導入し、使われ方を見ながら育てます

なお、食事や現物の支給には課税の考え方が関わります。食事手当の課税の記事も設計前に確認してください。

「食事」カテゴリなら、お米の福利厚生という選択肢も

私たち丸恵商会の「コメフク」は、8カテゴリのうち「食事」を、中小企業が無理なく始められる形にした購入補助型の福利厚生です。

  • 社員が公式LINEから注文し、会社は設定した補助率(10%・20%・30%など)の分だけを負担します
  • 導入費用・登録費用は0円。注文がない月は請求もありません
  • 自宅配送を選べるため、オフィスに来ない社員にも公平に届きます
  • 減農薬・100%自社栽培のハツシモを、精米したてでお届けします

仕組みや費用はお米の福利厚生の記事で詳しく解説しています。対応エリアは岐阜・愛知が中心です(エリア外もご相談ください)。

福利厚生の種類に関するよくある質問

最後に、よくある質問をまとめました。

法定福利と法定外福利の違いは何ですか?

法定福利は健康保険や厚生年金など、加入・負担が法令で義務付けられている制度です。法定外福利は家賃補助や食事補助など、会社が任意で設計する制度を指します。

法定外福利は必ず導入しないといけませんか?

義務ではありません。ただし採用・定着の競争力に直結するため、多くの会社が自社に合う制度を選んで導入しています。まずは1つから始めれば十分です。

中小企業に人気の種類はどれですか?

従業員側の調査では家賃補助・特別休暇・食の支援が人気上位です。中小企業の導入しやすさまで含めると、食の支援と休暇の組み合わせが現実的です。

福利厚生の費用はどのくらい見ればよいですか?

常用労働者30人以上の民営企業を対象にした厚生労働省の調査では、法定外福利費は1人1か月あたり平均4,882円です。月数千円の予算でも設計次第で十分に喜ばれます。

福利厚生には税金がかかりますか?

制度の種類と設計によります。現金の手当は原則給与課税、食事の支給は要件を満たせば非課税など、扱いが分かれます。導入前に税理士へ確認してください。

まとめ:地図を持てば、福利厚生は選べる

福利厚生は「法定福利(義務)」と「法定外福利(自由設計)」の2階建て。法定外は8カテゴリに整理でき、平均予算は1人月5,000円弱です。

全部をやる必要はありません。社員に聞き、全員が使える制度を1つ選んで小さく始める。それが中小企業の福利厚生づくりの王道です。

食の支援から始めるなら、農家直営のお米の福利厚生「コメフク」もぜひご検討ください。制度設計の相談だけでも歓迎です。

目次